経験の軌跡9

今日も康太郎の手紙から書き始めます。

 

どうも、弘美さんはもう知っていると思いますが病院を移る事になりました。〇〇先生から〇〇先生に変わってから父と先生は合わない様です。原因はそれだけではないと思いますが、とりあえず、1度地元に戻ります。それはいいんですが、父がちょっと気になる事を言い出しました。と言うよりも言う事の内容がおかしいのです。「康太郎はパパがいなくても生きて行けるよね」僕が「なんで」と聞くと「別にただなんとなく」ただそれだけの会話でしたが。父が席を外した時に側にいた姉も「パパ、なんか変」と父の異変を感じているようでした。

父は何か病気を患っているのでしょうか。たぶんこれから話す事は父は弘美さんにも話していないと思います。5年位前にも一度父のかわいがっていた部下が自殺した時も今みたいに意味不明の事を言い出したり、気が沈んだと思っていたら急に明るくなったり、情緒不安で病院に通院した事がありました。その時の父は亡くなった部下の責任を全部自分のせいだと思ってずっと考え込んでいました。そして、これは肉親以外は知らない事ですが、その時に睡眠薬を多量に服飲して自殺未すいをした事がありました。その時は近くに肉親が居たので助かりましたが、今は離れている分とても心配です。冷静そうに見えていますが、けっこう神経の細い人なので気になるところです。たぶん弘美さんには何でも話していると思うので会話の節々に情緒不安定な所が見えましたら、きつい言葉でもいいですから注意してあげて下さい、お願いします。

では又

親愛なる弘美様へ

康太郎

時間が無かったので乱筆乱文ですみません

9/27 水曜日 昼 3時

 

諒さんが、病院から帰ると言ったのか、慌てて書いたのでしょう。

自分が病気ながら、お父さんの心配をしている、

心配させてる諒さんも、思い込み強く、

自分でなんでも背負う様な性格が見て取れます。

私と話して居ても、

その様なところは見て取れましたが、

私はどうする事も出来ません。

私は、康太郎の思いに寄り添う事は出来ても、

諒さんの康太郎に対する思いには寄り添う事は出来ても、

諒さんが思う世界観には、近くに行けません。

私のところに飲みに来てくれるのは、

気晴らしになって居たと思うし、

康太郎の手紙を届け、私の手紙を運んでくれて、

伝書鳩の役割りもしてくれて居ましたので、大変重要な役割りです。

とにかく、康太郎が早く良くなってくれるのが、

私の願いでしかなかったのです。

 

Jenny❤︎

写真は、康太郎からもらった封筒の裏側です。

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